第53期 2008年 2月号 |
茅ヶ崎方式英語会 本 校 会 報 |
第53期 2008年2月号
|
茅ヶ崎英語学習会での半年間
|
C3/C4会員 登坂 雅之 |
2007年5月に茅ヶ崎英語学習会に参加するようになってから半年後に英検1級に合格することができました。学生の時に英検1級に挑戦し始めてから、すでに25年が経過していました。途中TOEICに重点を置いていた時期もありますが、それでも断続的に受験してきましたので、おそらく受験回数は30回を下らないと思います。英検1級に向けてかなり真剣に勉強した時期もありましたが、1次試験を突破したことすら一度もなく、文字通りのライフワークと半分あきらめていたような状況でしたので、思いがけない合格の通知は本当にうれしい驚きでした。この半年間の茅ヶ崎英語会での学習について少し整理してみようと思います。
茅ヶ崎英語会のことは数年前から英語学習のWebサイト等で知っており、興味を持っていました。あいにく受講する場所が近くになかったこともあり、気になる存在のまま、数年が経過していました。その後海老名に引っ越したこと、また従来の英語学習のアプローチに疑問をもち、少し別の方法も試してみたいと考えるようになったこともあり、電車で30分の茅ヶ崎まで足を伸ばすことにしました。 私自身の学習方法の基本も音読とディクテイションでしたので、茅ヶ崎英語会の授業の進め方にはすんなり入ることができました。以下の3点が今振り返ってみて効果を感じた部分です。 (1)数年ぶりに英語の授業を受けることにより、今までの自身の学習で不足していた部分が補われたように感じます。やはり毎週1回の授業という形態が、予習復習時間を含めて、一定時間集中することになり、適切な講義指導と相まって自分一人で学習するときの曖昧さ、甘さ、思い込み等を排除してくれることの効果は大きいと思います。 (2)内容的の面からも、新鮮なトピックに適切な解説、質疑応答、時々挿入されるトピックにまつわる話題、等が合わさって効果を発揮したのではないかと思います。これら色々な面からの新しいインプットと刺激が停滞気味だった私の英語力を押し上げたように思います。 (3)ボキャブラリを独学で増やすのは誰にとっても骨のおれる作業と思います。これまでも色々な方法を試しましたが、定着率が悪く、しかし一定以上の労力をかけるのもためらわれるといった、進歩のない状態がずいぶん続いた気がします。これにはやはり具体的な目標設定と、ある程度の強制力および継続が必要で、毎回の単語テストは有効だと思います。4000語の習得はまだだいぶ先ですが、継続の中で繰り返して出くわし、その都度記憶を確かにしていくしかなさそうです。 英検1級については6月の1次試験はいつもどおり不合格、10月の1次試験で初めて合格、そして11月の2次試験も1回で合格でした。2次試験に関して今回は様子見のつもりの受験でしたので、合格はまったくの予想外で、本当に驚きました。また、8月と10月に米国出張に出向いたのですが、10月の出張は色々な場面で英語がスムーズに出るので自分でもちょっと違うな、と感じるところがありました。いつもは少し話す内容を考えてから相手に話しかけるのですが、いきなり話しかけて問題なくやり取りができているのに気づき多少進歩を実感してきました。この半年間は踊り場からステップアップする時期だったように思います。 よく言われることですが、英検1級にしろ、他の目標にしろ、一つの通過点であるということです。 私の場合、仕事の上で海外出張、電話会議、英文メールのやり取り等英語を使う機会はたくさんあります。もちろん今でもそれなりにこなしてはいますが、相手の発言をきちんと理解しているか、こちらの主張を正確に伝えているか、準備した資料におかしな点はないか、等気になることだらけといった現状です。目標はやはり仕事できちんと使える英語です。茅ヶ崎英語会のみなさんによい刺激をいただきながら、次の目標に向かって学習していきたいと思います。 |