2002年1月号1

茅ヶ崎方式英語会 本 校 会 報


英検1級を受験して

岩崎 茶子(C4 会員)

 一昨年11月に英検1級の1次試験に合格した喜びもつかの間、その後の2次試験(スピーチ)に失敗し、大きな 壁が目の前に立ちはだかったような感じを覚えました。最近の時事問題ばかりが出題される試験内容は想像してい た以上に難しく、留学経験もなく英語を話す機会にも乏しい私にはまったくお手上げでした。しかしあと2回チャ ンスがあるのに(1次の合格は1年間有効)、ここであきらめてしまっては自分自身に対する敗北です。それから の半年間は、時間との戦いでした。
 毎日、世の中の動きをつかむために新聞を切り抜き、ネットでめぼしい英文記事をチェックし、1週間に8〜10 本のスピーチを書きました。「クローン」「インターネットの利害と弊害」「平和憲法と国際貢献」「ゆとり教育」 「都市化と水問題」など科学、環境、医療、政治、文化、マスメディア、教育など、各分野の社会問題について160 本以上のスピーチを書いたと思います。
 スピーチを書く上で、Class 4で学んでことがたいへん役に立ちました。ニュースのリードにあたる部分が、スピ ーチのthesisになります。高橋先生がいつもおっしゃるように「重要な部分を先に 述べる」、「聞いてわかる簡潔な英語」を書くよう心がけました。
 直前の3週間は、ただひたすら音読です。原稿を見なくても自然に英文が出てくるまで時間をはかりながら練習 しました。当日は、「原子力発電の是非」についてスピーチしました。以前、授業で「ドイツが原発全廃を決定」 というニュースを書いていたので、これをintroductionに使い、「日本政府もドイ ツに続くべきだ」というthesisで話を進めました。
 今振り返っていえることは、「茅ヶ崎方式」で英語を学んできて本当によかったということです。この場をお借 りし、先生方、そしてクラスメイトの皆さんに心からお礼申し上げます。