2003年6月号 |
茅ヶ崎方式英語会 本 校 会 報 |
ボキャブラリ検定に挑戦! − 特1級に合格 − |
C3会員 長澤 勝彦 |
今から8年前、車窓から外をボッケーと眺めていたある日のこと、通勤電車の中でタブロイド版の英字新聞を読んでいた美人の通勤客を目撃し、「あー良いものを読んでいるな」と感じ入り、早速、購読し始めたのが「週刊ST」であった。 それ以来4年間、時々「朝日ウイークリ」へと浮気をするも、通勤・出張時には欠かさずに読んだ。 不明な単語・熟語、難解な箇所には赤ペンで印をつけておき、それらを土日に調べ、自分なりの単語帳を造った。 このことが結構、小生に語彙力を付与してくれたものと今思っている。 なぜならば、茅ヶ崎方式英語会で勉強している「国際英語基本4,000語」は殆どすべて、そのときお目にかかったものばかりだから。2001年4月に本校にお世話になり「4,000語」のことを知り、まず驚いたのが、この事実であった。 侮るべからず「週刊紙」。この週刊紙の良いところは、単語の注釈とか解説が掲載されていて辞書なしでも読める点であるが、小生はそれらを読んで「了解した」ものとせずに辞書(英和、英々)で確認し記帳した。 ノートは昨年の年末に整理したところ5冊にも及んでいた。 現在それらを復習中。以上が、年老いて始めて記憶力の衰えた小生の英語彙との奮闘の一幕である。 定年浪人の身にとって、ストレスと言えば、老妻の小言と超早いLCTだけの小生が2002年に決意したことは、「1年に1,2回はストレスフルの日を持とう」であった。 昨年、偶然書店で見た「ボキャブラリ検定(V検)」に申し込み早速実行に移したのが10月末であった。 何の準備もせずに「準備をしても始まらない、日頃の修練が肝心」と 受検したところ、冒頭から苦手のリスニング問題。 リスニングがことのほかダメな小生であったが、日頃のWT(ディクテーション)の訓練と「4,000語」の賜物で何とか80%の出来。 発音された30語のうち、何と12語が「4,000語」から出ていた。 恐るべき「4,000語」の威力に感じ入ると同時に、本校でリスニングの勉強を行っていなければ、リスニング問題でつまずきS級(特1級)には達していなかったと思われる。 参考として、リスニング以外の問題で「4,000語」から出たのは12語もあった。 本校の先生がたに心から感謝したい。 以下にV検の概要を紹介する。V検は、2000年秋から開始、年2回(6、10月)開かれ、試験の種別は3種類ある。 A種を受けると、特1級、1、2、3級、3級不合格に層別・判定される。 判定基準は不明(特1級は90点以上か?)。 問題は全部で100問、時間は1時間。本校のC2生,C3生にはA種がお薦め。 ただしこのA種は、問題の50%が熟語・成句を問うているので、それなりの準備学習、それも腰を据えた学習が必要と思われる。 語彙の出題分野は、時事・ビジネス・口語表現・同音異義語・同意/反意語・ことわざ・慣用句・語法・イラストなど。 検定料はA種で4,000円、B種で3,000円。 また結果通知の際、正答の解説のほか、自分の弱点や今後の学習指針が送られてくる。 <F.Y.I> F/D; 0120-370-004 H/P; http://www.v-ken.co.jp なお、茅ヶ崎方式英語会の学習方針は、「一つには4,000語を習得する、もう一つは4,000語を土台として聴解力を養う」ことなので、皆さんもぜひ、自分の語彙レベルを測定すべく受検してみてはいかがでしょうか。 小生も時々受検するつもり。 その後の小生の英語彙習得に関する方針は以下のとおり。 1)毎日、10〜20分は英語彙の習得・検討をすること 2)辞書は引くものではなく、読むものなりと肝に銘ずること 3)英文は必ず2回目は精読し、新出語彙・表現は時を置いて記帳すること 2)の余談であるが、在職中の昼休みに英々辞典「OXFORD AMERICAN DICTIONARY, 2nd Printing, AVON」を1.5回読破したところ、驚いたことには、OBI(帯)、TOFU(豆腐)を 始めとして日本語の英単語が30個以上あったこと(本書には、米人でもミスしやすい類似語への注記があるが、自習用には推薦できず)。 今後の抱負としては、すこぶる膨大な語彙を知っているといわれている有名な長崎玄弥氏、英検1級を始め として英語資格の最上級レベルを総なめしつつある30数冠王の平井通宏氏(日立製作所・外国語研修所長で、「ビジネスパーソンのための英語超効率勉強法」の著者)並みまではいかなくても、2万語レベルを目ざして「去年よりは今年は向上したかな」と自覚できる程にマイペースで努力していくつもりである。 最後に、小生が使用し、かつ、重宝しているお薦めの書籍を紹介する。 単語 @1100 WORDS YOU NEED TO KNOW, 3RD EDITION, BARRON’S 中〜上級向き 熟語 AESSENTIAL IDIOMS IN ENGLISH, REVISED EDITION, REGENTS 初級向き BIDIOMATIC AMERICAN ENGLISH(米語イディオム練習帳)、 講談社インターナショナル、中級向き 辞典 Cニューセンチュリ和英辞典、 第2版、 三省堂 注:@は「4,000語」の一部を含み、英字新聞・タイムなどを読むのが楽になる中上級必須語彙1,100語(うち184個の熟語)。 とにかく、やりがいのある絶品(ほかに演習・読み物・解答あり)。 46週で学習終了、4日/週、6語/日で終了。 Aは、口語熟語が中心で初心者に最適。巻末に和文の訳がある版もあり。 Bは、例文、解説,演習とまじめにやっていれば必ず力のつくスグレモノ(演習の解答あり。ただし解答に所々誤りがあるので要注意)。 Cは、基本語の語法上の注意と類似語(例;doubtとsuspect)の解説(漫画入り)があり、特に英文を書くときに便利。 Genius和英の前身版。 以上、拙文読了ありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。 |